マーティンプレイス人質テロたてこもり事件が終わりました。
私たちが日常を過ごしよく見知っているシドニーシティで起きたことで、本当に驚きました。私だってコーヒーやチョコを買っていて巻き込まれて、犠牲者になったのかも知れない・・・。そして豪が今現在もアメリカといっしょに中東を攻撃している国であり、「移民の国」でもあり、紛争地からの避難民も受け入れ、中には「過激派」の人もまじっていること、そして私たち日々生活するシドニーでテロがいつでも起こりうるということを実感してしまいました。また東日本大震災のときの体験を思い出されている方も多いのでは・・・。
まずは立てこもりはとかれ、私たちも普通にシティの仕事や学校に行くことができてほっとしてはいますが・・・。
動揺している私たちのこころですが、ポイントとして知っていると役に立つかも知れないことを二、三書いておきます。
1.昨日からこのニュースをずっと見続けている方も多いことででしょう。
今朝一番にしたことは、携帯やテレビで、立てこもり事件がどうなったのかについてニュースを見ることであったでしょう。
(私も、でした)。
事件のことを考えてやまない気持ちがあり、それがすむまではニュースを見て情報を知りたいです。それは当たり前です。
しかしそれがすんだら、日常の生活に戻り、今日やらなければならない仕事や家事や勉強に集中しましょう。
事件のことを一日中考えてはいないように。他のことに集中する時間が、私たちの気持ちをそこから離させ、
リセットし始めてくれます。これは東日本大震災のその後の原発事故を、ここオーストラリアで見守るしかなかった
私たち在豪日系人が経験済みで、よく知っていることでしょう。その経験を活用しましょう。
他のことをしても良いし、気晴らしや生活の活動や、楽しんでも良いのです。
2.直接的に被害にあった方やその家族はもちろんですが、現場のすぐそばのエリアでお仕事をされている方、
またすぐそばでなくともシドニーシティ内でお仕事、学校、生活されている方、または郊外や他の都市に
いらっしゃる方にも、精神的な影響が出ることはあります。すぐのこともあれば、しばらくたってからの
こともあります。不安な感じがする、物音や人影にビクッとしてしまう、事件のことばかり考えてしまう、
事件から連想されて自分が体験した事件や喪失のことが急に思い出されて気持ちが暗くなったり不安になる、食欲不振、
眠れないなど・・・。それが起こっても当然であり、普通のことです。
今はそのような自分の心理的体験を包容し、共感しましょう。
「あんな事件が身近であって、気持ちが揺れているなあ。それは当然だ。しばらくは仕方がない。
それといっしょに行こうか。また時間がたてば変わってくる。それまでやって行こう」というような感じで
良いと思います。共感的な良いサイコロジストがカウンセリングしてくれたら、やってくれるであろう、
何でも否定せずにじっくり聞いてくれ、気持ちを分かってくれるような機能を、自分で自分に十分にしてあげてください。
今は自分の気持ちをよく聞いて、いたわってあげてください。
3.やはり人に気持ちを聞いてもらいたいときは、身近な人と事件の感想などについて話し合いましょう。
ひとりでもんもんと考えているより、役に立つと思います。
身近な人にあまり長時間聞いてもらうよりも、専門家に聞いて欲しいときは、日本語のカウンセリングを提供できます。
ワーキングホリデーや学生などの一時滞在で、急に外国にいるのが怖くなった、日本の家族も心配して帰国すればと言っている、
自分でも先の計画について迷って来て動揺している、などの方もいらっしゃることでしょう。
Sydney Cocoro Clinic (サイコロジスト、臨床心理士、やのしおり)
0416-006-835, sydney@cocoroclinic.com,
Worldciti Medical, Level 1, 722 George St. Sydney 2000 (ジョージストリート、チャイナタウン前の日本語総合医療センター内です)
GP一般医の紹介で海外旅行保険、メディケア、学生OSHC保険で自己負担なしでカウンセリングが可能です。
(どこのGPに行くのが適当かなどのご相談にものりますので、まずは上記に日本語でお気軽にお問い合わせください。
電話受付時間は、朝8時から夜10時までです)。
またTranscultural Mental Health Centre, NSW
02-9840-3800
でも、自己負担なしで日本語のカウンセリングが可能です。
英語で説明可能ならIntake please、
または Japanese Intrepreter pleaseと言って、
ご自分の状態とカウンセリングの必要性をお話しください。
(遠方以外は電話相談ではなく、対面カウンセリングです。
TMHCのケースになれるかどうかを判断されます)。
英語ですが24時間電話相談、Lifeline
131-114
もぜひご活用ください。
日本の「いのちの電話」ですが、
テレストラの協力で、豪大陸中の都市のライフラインセンターに
電話転送されるので、比較的つながりやすいのが助かります。
私たちのオーストラリア生活が、いろいろなことがありながら続いていきますが、
この体験も乗り越え、また前に向かって行きましょう。
また書きますが、今日はこれで。
さあ、私もいつもの仕事に向かいます!
みなさんもいつもの生活にまたぼちぼち戻ってくださいね!
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わさわさしたこころの落ち着け方、こころの中の現象ばかりに引きずられずに
現実的にいられるようになるスキル「マインドフルネス」を瞑想を通して学びましょう!
年末に集中体験ワークショプを開催します!
12月29日火曜二時半から
ワーホリと学生は参加費無料です!
メディケアや学生保険をお持ちで、GPでカウンセリングの手続きがお済みの方は参加費は全額保険カバー、
私費の方は一回30ドル、または一年間有効5回で100ドルです。
年末に瞑想体験に浸りたい方はぜひどうぞ。
0416−006−835、sydney@cocoroclinic.comに
お気軽にご連絡くださいね。