二十五年以上前の日本での臨床心理の大学院生時代に精神分析的精神療法を学び、以後それと人間性心理学カウンセリングをベースに、認知行動療法、対人関係療法、マインドフルネスベースのアクセプタンスアンドコミットメントセラピーなど、なんでも取り入れて臨床して来た私。・・・交流分析のスーパーバイザーになっていく人たちのための、シドニーでのワークショップの日英通訳として呼ばれて働いたのがきっかけで、交流分析の理論にも目覚め・・・。ミイラ取りがミイラになったならず、通訳がトレーニーになった。
ITAA国際交流分析学会のCTA(Certified Transactional Analyst)を目指してスーパービジョンを受けています。この年になって、こんなに臨床経験ができたのにまたやるの??って感じですが、目の前のクライエントに使えそうな理論には目がない。それに臨床心理の学習のはじまりが精神分析なので、交流分析は理解しやすい。同じことを整理された理論で、分かりやすい言語で言ってくれている感じです。
それでいろいろ文献を読み漁ったり、動画を見ていますが、最近はまっているTAの動画がファニタ・イングリッシュさんのもの。動画の中では頭のきれるおばあさん。
ファニタさんの理論を読んでいるうちに見つけたのが、この「ホット・ポテト」理論。ホットポテトとはアメリカの子どもたちのゲームで、最後にポテトを持っていた子が罰ゲームをやらされるもの、だそうです。
集団の中で、いつも決まった人がハブかれる。ひとりでやるゲームやギャンブルでは別に運が悪くなくても、集団でやるゲームになるといつも損な役回りを背負わされる。かなりの確立でいっつも。
それは集団の中で、弱そうな機能レベルのあまり良くない人、I am not okと思ってしまっている人が選ばれているからだそうです。集団の中に、「この人をオニにしたい」という意識が共有されているからだそうです。
そこから脱却するには、人格の機能レベルをあげる。I am okと思えるようにする。
この、どうやってこの方にI am okと思えるようになっていってもらえるか?というプロセスをカウンセリング・心理療法の中で、あの手この手でやります。I am perfectでは絶対にない自分自身をどう受け入れて、安定していくか。
自分の課題や弱さも知りながら、よさも知っているしその全体性を受け入れて、自分の中で自分に対してグッド・イナフとしていくか。
そんな課題の方もカウンセリングにいらしてください。問題によって短期・長期の場合もあります。
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