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医療/保険

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GP(一般開業医)

GP(ジーピー)はGeneral Practitionerの略称で、一般開業医の意味。内科から小児科、産婦人科などすべての分野の診察を行う。そのため、GPはファミリー・ドクターや主治医とも呼ばれている。一般的な症状の場合はまずGPに診てもらい、処方箋を書いてもらって、薬局(Chemist)で薬を購入することになる。診察は必ず電話で予約をすること。専門医(Specialist)の治療が必要と診断された場合は、紹介状を書いてくれて専門医を紹介してくれる。安心して健康管理を任せられ、話しやすく信頼できるGPを探すことが大事だ。

専門医

専門医(Specialist)の診察は基本的にGPからの紹介状が必要。これがなければメディケア(Medi care、医療保険)の適用が受けられない。予約は少なくとも1週間先となるので、緊急の場合はGPに頼んで優先的に予約してもらう。手術・入院が必要な場合は、さらに病院を紹介されることになる。診断が不満なときや、複数の医師による診断を望む場合は、GPに事情を伝えて別の専門医を紹介してもらおう。

病院

病院は総合病院、専門医のクリニック、さらに公立と私立の両方がある。総合病院には24時間態勢の救急病棟(Casualty)が設け

られ、日本の救急病院の役割を担っている。また、病院の利用は救急車(Ambulance)で運ばれるなどの緊急時を除いては、専門医

と同じくGPによる紹介が必要だ。

メディカルセンター

数名のGPが集まり開業している診療機関をメディカル・センター(Medical Centre)という。基本的には個人のGPと同様に診察のみの機関となるが、場所によってはX線などの設備も併設。夜間の診察を行っているところも多く、急病時に役立つ。

救急車

救急車は有料でかなり高額。メディケアではカバーしないので、民間医療保険が必要。救急車を呼ぶ場合は「000」にダイヤルして

「Ambulance」と指定する(全国共通)。

歯科医

治療が高額な歯の治療にメディケアが適用されないため、民間医療保険に加入する必要がある。歯のケアを重要視するオーストラリアでは、歯科は治療より予防に行く場所と考える人も多く、歯石や歯垢の除去も比較的頻繁に行われる。専門医による歯科矯正(Orthodontics)の技術も非常に進んでいる。

検眼士

コンタクトレンズやメガネを作る際、視力や眼球の検査をする人を検眼士(Optometrist)と呼び、目の病気を治療する眼科医(Opthalmologist)とは区別している。検眼士は直接予約を入れて利用できる。検眼料はメディケアが一部適用される。視力矯正などの特別な治療には、紹介状と診断書を用意して専門医を紹介してくれる。

 

理学療法士

筋肉や関節の治療、およびリハビリの専門家が理学療法士(Physiotherapist)。腰痛や関節痛、ねんざ、スポーツや事故でのケガの治療、脳卒中などによる後遺症のリハビリなど、治療分野は多岐にわたる。病院で治療を受ける場合もあるが、痛みや不具合を感じたら直接予約を入れて受診することも可能。専門医やレントゲン等も必要に応じて紹介してくれる。

通訳サービス

連邦政府が提供するTIS(Translating and InterpretingService)は、年中無休、24時間対応で電話による通訳サービスを行っている(213-1450)。料金は医療目的(メディケア保持者のみ適用)や非営利団体の場合は無料、そのほかの場合は内容によって料金が異なる。手配に時間がかかることがあるので、事前に予約しておくとよい。

妊婦健診

GPで妊娠検査を受け、病院の紹介状をもらう。産婦人科専門医を指定すると定期健診はそのクリニックで行なうが、出産は専門医

指定の病院の分娩室を使う。定期検診は、妊娠初期は4週ごと、中後期になって2週ごと、臨月は毎週受診する。希望すればかかり付けのGPや病院の助産師の検診を受けられる。初回検診時に、両親学級の案内や入院時に必要なもののリストをくれる。超音波検査(Ultra Sound)は、特に異常がない限り18〜20週頃に一度行われる。

入院・出産・産後

陣痛が始まったり破水・出血などが起きた場合はまず病院に連絡する。分娩室で出産までを過ごす。家庭的な雰囲気の中で出産でき

る病院内産院、バースセンター(Birth Centre)も利用できる。出産後は産科病棟に移るが、公立病院では2、3人の相部屋が基本。帝王切開や多産の時は優先的に個室に入る。母子同室で、母親が疲れているときや夜間など、希望すれば新生児室で預かってくれる。へその緒を取っておく習慣はない。退院時には赤ちゃんの個人健康記録帳(P H R=Personal Health Record)、出生届など必要書類を渡される。また、最寄りの乳幼児ヘルスセンター(Early Childhood Health Centre)を紹介され、以後、子供の健診はそこで受ける。母親は、産後6週頃に産婦人科医かGPで健診を受ける。出産後は、2年ごとの子宮癌検診(Pap Smear Test)が奨励されている。

出生届

退院時に渡される出生届(Birth Registration Form)に必要事項を記入し、出生・死亡・婚姻登記所(Registry of Births, Deaths and Marriages)に60日以内に提出する。出生証明書(Birth Certificate)は、日本の出生届にも必要なので2通は申請した方がよい。発行料は$51(即日発行は$75、記念証明書は$74)。詳細は、www.bdm.nsw.gov.au 2137-788まで。

乳幼児の医療

乳幼児ヘルスセンターは、看護師が常駐して就学前の子供の健診、健康相談を行なっている。生後4週までの間に第1回の健診に行く。その後は希望や必要に応じて訪ねる。出産時に渡されるPHR(通称ブルーブック)に健診結果を記入してもらう。センターは予約制だが、週に1回予約なしで受診できる日(Dropin)もある。小児科に強いGPや歯科医の紹介から、育児相談、産後の鬱症(Post Natal Depression)など母体に関しての相談まで幅広く助言してくれる。また、初めての人を対象に上手な寝かせ付け方、遊び方、事故の防止策などをテーマに育児学級を開くところもある。夜中に子どもの容態が悪くなって不安なときは無料の24時間ヘルプラインが役に立つ。

 

 

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