通常の親子関係においては、
子どもは何と親に「恋してくれる」存在なのでしょう。
唯一無二の、unreplacableな(入れ替えのきかない)存在として、
ものすご~く執着してくれます。
そして通常は、赤ちゃんやトドラー期(よちよち歩きの期間)、
小学生などまだ小さい時は特に、
親も同様に子どもに対してunreplacableな(入れ替えのきかない)存在として、
すごく執着します。
それで良いのだと思います。
子どもの健康な心理的発達を促す上でも。
しかしその「両思い」がうまく成立しない場合、
またはハイスクールなど中高になって自我が強くなり
自立性の芽生えや反抗が出た時期には特に、
それがうまくいかなくなる場合も多々あり、
なかなかややこしい問題です・・・
親の側のその親との関係で満たされていなかった感情が再現したり、
親の側の周囲との関係、自分は好かれずに拒否されがちな関係であるなどの
思い込みが影響したりもしがちです。
「一体感」と「境界線」という二つの価値の中にどうバランスをとっていけるのか
ということはいつも課題です。
中には「一体感ばかり重視」「境界線ばかり重視」という
クセを持ってしまっている大人や親もいますから・・・。
基本的には子どもに「両思い」を十分に体験させてあげたい。
お互いが好き同士で安定してあったかい、コンフォタブルな関係です。
その体験が、将来人との関係中で人を信じたり、配偶者や友達を信じたり、
そこに愛し合う関係を感じられること、簡単にそれを感じていけることに
つながって行き得るのです。
子どもとの「境界線」も常に意識はしつつ。
それぞれの世界があって良いですし。
反抗期には「片思い」のような感じであっても、そこにどう
本当は流れている、親を信頼しているからこその甘えを感じ取ったり、
子どもにとってのその時期のその行動の必要性を感じ取りつつ、
見守っていけるのか。
それはかつての「両思い」の体験をけして忘れてはいないし、
それが復活できると信じているから。
そこはさらに難しい課題でもありますが、
その状況に耐えて「壊れない器」でいられる親の大人としての度量が
試される時期でもあります。
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