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◆◆「カウンセリングの仕事で一番のやりがいは何ですか?」と聞かれて /ACT・GC・ブリスベン出張カウンセリング◆◆

心理学を学ぶことやカウンセリングの仕事に興味がある方に向けて、

「心理を専門に!」ワークショップを月に一回しているので、

心理援助の仕事に志を持つ若い方とお話する機会があります。

 

その中で、「やのさんによって何が一番やりがいですか?」と聞かれて・・・

答えながら、自分の中で新たに明らかになってきたことを書いてみます。

 

それは・・・

1.「その人の持っている機能の幅のうち、最大限良い方で機能できるようになるように手助けすることに、強いモチベーションがある」。

 

このことに対して、これなら一生懸命になれる、一生ずっとやっていきたい仕事だ、という

強いモチベーションがあるのです。

 

昔の職場や人間関係の中で、今あまり機能が良くないからと言って、パワハラやいじめのようなことをして、

その人の機能を余計に下げているような状況を見るのに、非常に納得が行かなかった経験を思い出します。

職場では政治的なこともあり、自分が上に行くのに脚の引っ張り合いやら、気に入らない人を早くやめさせたい

ことやらで、そのようなこともあるのでしょうが・・・

そういう世界には、本当に興味がなかった。

むしろ私が仕事をして行きたいのは、「人の機能を上げる方」。

健康なところも病理的なところもあってその「全体性」であるひとりひとりの人間が、

その機能を最大限に発揮していくためにはどうして行ったら良いのか、

というところに働きかけたいのです。

 

それは私自身もかつて機能の幅の中の、中や低で機能しているような状況や時期の中で、

本当に歯がゆかったこと。上に書いたような視点が全然ないような周囲にイライラしたこと。

自分自身でもそれを上げるにはどうしたら良いのかということがなかなか分からず四苦八苦して来たし、

自分自身が自分の良い心理援助者となれるような側面を自分の中に開発しようと模索し続け、

今も絶対に完全では絶対にあり得ないものの、何とか形になって来たようで、幸せに思っていること。

 

その人らしい自己実現を、かつて私が模索し、そして今もやっているように、援助していきたいと

強く思っているのです。

 

 

2.「カウンセリングをしていて、その方の話に感動して鳥肌が立つ体験が一日に何回もある。

それが良くてやっている」。

一日に何ケースもカウンセリングをやっていますが、クライエントの方のリアル人生の模索の話なので

集中していられますし、一日に何度もゾクゾクするのです。

私の心が感動したタイミングで、自律神経症状が出てゾワッとして

鳥肌が立つのを感じる。・・・私はきっと、そういう人間的な成長や発見に対して、

心や体含めての感動するし、それにとても価値を置く人だから、

この仕事に就いて来たし、この仕事を二十五年も、勉強し始めてからは約三十年もやり続けているのでしょう。

例えば・・・

●自分の方向性がこっちだと、見えてきた気がする。やっぱり自分でしかいられない。

●しんどくても言わなくてはいけないこともあると思って、言ってみた。そういう時さえあると分かった。

●自分のことが好きで良い、ありのままの自分で良いと本当に思えるようになって来た。

●あのしんどかった体験が、自分に教えてくれたことがある気がする。サバイバーであることがプライドだ。

・・・・

感動するポイントはたくさんありますが・・・

そこで勝手に、自律神経症状とともに感動して、気持ちよくなっているのかも知れない。

これを「勝手にエクスタシー」と呼んでみました(笑い)。

とにかくそのクライエントがそういういことが言えるようになったことに感動して、とても良いんです。

 

「よくそんな人の辛い話ばかりを聞く仕事をやっていられますね。自分が辛くならないですか?」

よく聞かれますが、

人生が一筋縄で行かないのはとうの昔に知っているし、

感情には喜怒哀楽全部あって嵐が吹き荒れることさえあるのも知っているし、

それもまた「人生にチャンスを与え続け」ていればまた変わっていくことも知っているし、

こんな風に感動があるのがとても良いんですよ。

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