オーストラリアで人気のスポーツと言えばフットボール。今年もAFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)やNRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)が、3月に開幕したところです。
さて、もしあなたがフッティーなどコンタクト(接触型の)スポーツに参加する場合、自ずと、負傷のリスクを法的に受け入れていることになるのでしょうか? プレイヤーは、偶発的接触やルール内の接触による負傷など、そのスポーツ特有のリスクを承認していると見なされる、というのが答えです。
しかしルールに違反して、故意に顔面を殴ったり肘で突いたりした選手には、負傷した選手に対する法的賠償義務が生じる可能性があります。もしその負傷選手がプロとしての選手生命を失ってしまうことになれば、加害選手は、負傷選手の治療費、痛み・苦痛(身体的な痛み、不安症状などの精神的な痛み、外見が損なわれてしまったことに対する苦痛を含む場合も)だけでなく、所得損失に対する賠償責任を負うことになるかもしれません。
これは、加害選手に法的概念の「過失」があったこと、つまり、相手選手に対する注意義務を怠ったと見なされるからです。さらには、負傷させた側の選手が所属しているフットボールクラブにまで、負傷した相手選手に対する賠償義務が生じる場合もあります。クラブチームと所属選手は、いわば雇用者と被雇用者の関係になりますので、雇用主であるクラブは、被雇用者である選手のアクションについて法的責任を負うのです。
スポーツ中に負ったケガについて、相手選手あるいは相手チームに賠償請求できるか等、当事務所では賠償請求関連のご相談を承っております。
オーストラリアの法律に関してはMBA法律事務所 mbajapan@mba-lawyers.com.au までお気軽にご連絡ください。
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