日本人にありがち「自分を持つこと」の課題
日本で育つと、マニュアル的にきちんとすることはとてもよく身につくのだけれど、その場に応じて自分で合理的に考える、というのが弱くなりがちです。
学校で試されるのも、教えられたことをきれいに理解し記憶したかの試験が中心。一方、オーストラリアをはじめとする西洋国の教育では、基礎学力には多少ムラがあっても、何事も自分で分析して、オススメまで自分で考えてレポートにまとめることを要求される。「クリティカル・シンキング」というヤツです。
「こっちに来て実感した。自分には、自分がないような感じだ。周りの西洋人や学生たちは、バンバン自分の意見を言う」。
自分がないような感じになったのは、日本の文化や教育の影響もありますが、育ってきた家庭での人間関係が大きく関わっていることもあります。自分なんか持つよりも、とにかく親の期待に応えることだけを強く要求された、さもなければ見捨てられるような感じがあった、など。
問題や課題は何なのか、どこから来たのか。まずはそれをちゃんと理解できるようになることが大事です。そしてそれがわかったら、ではそれを改善するためにどんな意識や努力をしていくのか。
そんなことカウンセリングで明確化していきます。そうすると「自分がかわっていく」ということが本当にあるのですよ。