【キャンベラ21日AAP】 福利厚生制度の主要改革に向けた法案が21日、上院を通過した。就職活動の義務を満たさない失業者に対する減点など、受給者の資格に大幅な変更がなされる見通しだ。
修正法案は、下院議会で承認を得てから再び上院で最終承認されなければならない。社会サービス相時代に同制度の見直しを繰り返し求めたポーター法務長官は、「助成金依存のサイクルの打破につながる」と述べ、同法案の上院通過を歓迎した。
改革により、薬物やアルコール依存者の免除がより厳しくなり、失業手当て受給までの待ち時間も長くなる。配偶者を亡くした低所得者に対する助成金は、死別手当てとして維持される。議論の的となっていた助成金受給者に対する薬物検査は、同法案から取り除かれた。政府は上院を通過できないとの見方をしつつ、試験的に薬物検査を行う意向を貫いている。