【キャンベラ22日AAP】　　オーストラリアの今年2月の雇用率が、17か月連続で上昇したことが分かった。新たに就職した人の数は1万7,500人となったほか、フルタイム雇用者は6万4,900人増加し、パートタイム雇用者は4万7,400人減少した。

一方、失業率は前月から0.1ポイント上昇の5.6％となった。また、仕事はしているが、さらに仕事を探している不完全雇用者の数は、3か月前の109万人から111万人に増加の8.4％となっている。調査会社BISオックスフォード・エコノミクスのハンター氏は、失業率の上昇や不完全雇用者の増加は、労働市場が依然として大きく停滞していることを示していると分析した。

ハンター氏はまた、労働市場の予備容量がすべてなくなり、賃金引き上げに対する圧力がかかり始めるまで、雇用率の成長が少なくともあと1年間は続くと予想している。豪準備銀行（RBA）も今週初め、雇用や求人広告などから、向こう数か月間は雇用率が上昇するとの見方を示していた。