【シドニー22日AAP】 2008年6月7日、シドニー北部セント・レオナルズで、口論から発展し、男性が轢(れき)殺された事件に関して、NSW最高裁は22日、先に有罪が決定しているサラー・メイ・ウォード被告(38)に対し最低18年9カ月、最高25年の懲役刑を言い渡した。
事件は、薬物摂取及び酒気帯び状態で運転をしていた被告が、歩いていたエリ・ウェストレークさん(当時21歳)らと口論となった後、ウェストレークさんがチーズボールを被告の車両に投げつけたことに腹を立て、ウェストレークさんに向かって車両を突進させたうえ、れき殺したというもの。
ウォード被告側は、薬物や酒気帯び状態であったことを認めたものの、殺害の意思はなかったことを主張していた。しかし、この日の裁判で、裁判長は「(チーズボールを投げつけられたことで)侮辱されたと思った被告が、被害者らを痛い目に合わせようとしたのは明らかだ」と述べた。