【シドニー27日AAP】 経済予想業者BIS Shrapnelの都市開発に関する報告書で、シドニーは2037年までに国内最大の都市の座をメルボルンに明け渡すことになる可能性が浮上した。これはNSW州政府による都市開発の不備が原因とされる。
メルボルンでは新規住宅がシドニーの倍の速さで建設されていることから、移民が集中し、メルボルンの人口がシドニーを追い越すことが予想される。シドニーの新規住宅建設が現在の状態のまま進めば、年間人口増加率が1.1%から0.9%へ減少し、一方メルボルンの人口増加率が年間1.3%とすると、2037年にはシドニーの人口を追い越す可能性がある。
報告書によると、国の高齢化の問題にともない、NSW州は2020年までに人口が減少することが予想される。また、住宅取得可能率の低迷、移民と労働者の減少、税収の縮小のために経済成長が著しく落ち込む可能性が高い。都市開発システムにおいて抜本的な改革が行われない限り、将来的にシドニーの人口がメルボルンを超えることはないという。