【メルボルン26日AAP】 26日午前11時半、VIC州マルバーンにあるトゥーロンガ駅で、生後15カ月の男児を乗せたベビーカーが、ブレーキがかけられていなかったためホームから線路に落ち、入ってきた電車にひかれるという出来事があった。男児は、奇跡的にかすり傷などの軽傷を負っただけだった。
事故当時、男児と3歳の兄の面倒は祖母が見ていた。祖母はショックでうまく話せる状態ではないという。顔面に軽い打ち身と頭部にかすり傷を負った男児は、搬送先の病院で母親と再会した。救急隊員は、「1歳児が電車にひかれたと聞いたときは最悪の現場を想像した。奇跡の子といえるだろう」と述べ、ベビーカーのブレーキを必ずかけるよう市民に呼びかけた。
同様の事故が昨年10月、同じくVIC州で発生している。今回の事故現場からわずか4キロの地点にあるアシュバートン駅で、生後6カ月の女児が乗ったベビーカーが母親の目の前でホームから線路に落ち、入ってきた電車に30メートルひきずられた。女児は奇跡的にもかすり傷ひとつ負わなかった。