政治

NSW州首相 航空席格上げも報告せず

【シドニー2日AAP】   ケネーリーNSW州首相は、2008年に自分の子どもが米国へ旅行した際に、飛行機の座席をアップグレードしてもらったにも関わらず、それを公表していなかったことを認めた。同首相は、この件について謝罪は行っていない。

この問題は、同年に開催された「G’Day USA」のイベントにケネーリー氏がシドニーの大使役として米国に旅行したときのこと。同首相によると、実費で払った子供の航空座席に対し、カンタス航空からアップグレードのサービスを受けたが、これを公表しなかったというもので、首相は「個人旅行や出張など、いずれの場合においても座席のアップグレードのサービスを受けたことのない政治家はいないだろう」と述べ、政治家の航空券アップグレードは、問題になるようなことではないとしている。

今回、この問題が明るみになった背景として、NSW州のマクドナルド労働党議員が2008年、エミレーツ航空に飛行機の座席をビジネス・クラスにアップグレードしてもらったが、このことを公表していないと報道されたことについて、野党側が同議員の辞任を要求していることがある。マクドナルド議員は第1次産業大臣を務めていた2007年、馬インフルエンザが流行していたにも関わらず、サラブレッド種の馬の繁殖作業を継続させていた経歴がある。

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