【キャンベラ4日AAP】 今月中旬にキャンベラとシドニーを訪問する予定だったオバマ米大統領が、急きょ来豪を延期した。メキシコ湾での原油流出事故に対応するためだという。
メキシコ湾で6週間以上前に発生した海底油田事故の影響で、いまだに重油が漏れ続けており、米国史上最悪の重油流出事故となっている。ラッド首相は来豪延期についてオバマ大統領から4日に直接電話を受け、大統領の置かれた状況に理解を示したという。
ラッド首相のスポークスマンは「大統領はBP社石油掘削施設での事故による問題に直面し、懸命に取り組んでいると説明し、来豪できないことを悔んだ。来豪を望んでおり、将来的に訪問できるようスケジュールの再調整を楽しみにしていると述べた」、「両国首脳は米豪同盟における緊密な関係を再確認した」と発表した。大統領の新たな来豪の期日は決定されていない。今月末にはカナダのトロントでG20サミットが開催されるため、そこで両国首脳が対談するとみられる。
オバマ大統領は今年3月にもオーストラリア訪問を予定していたが、国内の医療制度改革を理由に急きょ予定を変更していた。