【ホバート10日AAP】 TAS州政府が2014年までに段階的に養豚場の仕切りを廃止していくと発表した。オーストラリア政府は2017年から法令を施行して養豚場の仕切りを禁止する予定だが、TAS州はこれよりも3年早く廃止させるという。
この動きについて、動物保護団体は歓迎しているが、その一方で野党や養豚業者からは疑問や反発の声が上がっている。RSPCAは「雌ブタの仕切りはもはや許容できる習慣でない。TAS州政府の決定は進歩的であり、オーストラリアの養豚業の将来に道を開くものだ」と評価した。
野党の第一次産業スポークスマンは「州政府が予定よりも廃止時期を早めることに関して、地元の養豚業者と全く協議を行わなかったことについて、非常に懸念している」とコメントした。タスマニア農業牧畜業者組合は「TAS州の豚肉産業の競争力が破壊される。3年間は、同州の養豚業者は他州よりも不利な立場に置かれる。このような政策を行うならば、州政府は養豚業者の所得損失と別手段の開発費を補償するべき」と述べた。