【キャンベラ25日AAP】 24日に労働党内のクーデターのような形で、ラッド元首相が退任に追い込まれたときの様子について、ギラード新首相がマスコミの取材に応じた。ラッド首相は辞任直後に涙ぐみながら話す姿がメディアで放映された。
ギラード首相は、突然の首相交代について聞かれると、「痛みを伴う週だった。昨日、明らかにケビン・ラッド氏は感情をあらわにした。いくつかのコミュニティではこれが反映されていると思う」と答え、ラッド元首相や身内、友人にとっては「本当に辛い一日」だったとした。
ラッド元首相の甥ヴァン・タン・ラッド氏は25日、革命社会党の候補者として、ギラード首相と同じ選挙区から立候補することを発表しており、「私たちは労働党政権の政策に反対する立場を明らかにする必要があり、ジュリア・ギラード氏は労働党一員である。この選挙区は私の住んでいるところから近く、また、この国の移民や亡命者の増加を表している地域だ」と説明した。