【ブリスベン26日AAP】 大規模な調査が行われた結果、QLD州に生息するクロコダイルの頭数が安定していることが判明した。また、研究ではクロコダイルの生息域が南下しているという説の証拠は全く見当たらなかったと結論づけられた。
QLD州環境省によってクックタウンとメアリーバラの間の48の河川で距離735キロに及ぶ調査が行われた。2009年9月から今年2月まで、ボートで調査を行ったという。調査員は体長30センチから3メートル80センチのクロコダイルを合計293頭発見し、そのうちイリエワニが258頭、淡水ワニが35頭だった。調査した河川の37%で孵化が観測され、市民によるクロコダイルの目撃例が増加している理由は、沿岸開発のせいであることも判明した。また、メアリーバラ近郊のフィッツロイ川とメアリ川の間では、クロコダイルが生息している証拠は見つけられなかった。
パラスザック気候変動相代理は「クロコダイルの商業目的の狩猟は35年以上前に廃止されたが、現在でも傷つきやすい種である。狩猟によって絶滅の危機に瀕し、現在でもクロコダイルの頭数は回復途中にあるとの結論が出た」と述べた。