【キャンベラ23日AAP】 連邦政府系の造船会社オーストラリアン・サブマリン・コーポレーション(ASC)が、SA州の造船所の労働者223人を解雇する方針であることが明らかになった。解雇はホバート級駆逐艦「シドニー」の建造プロジェクト終了にともなうもの。
ASC広報担当者によると、シドニーの建造プロジェクトは来年末までに完了する予定となっており、今年6月初めまでに最大223人が解雇となる見込みだという。ただ、このうちASCの潜水艦建造で新たに採用されるため、人数はこれよりも少なくなると予想される。
オーストラリア製造業組合のグレン・トンプソン広報担当は、「ペイン国防相は労働者に対し、雇用は確保されたと約束したが、その約束も破られた」と強く非難した。ASCは年内に、哨戒艦艇2隻と海軍の次期フリゲート艦を建造する予定となっている。