【シドニー25日AAP】 今年103回目を迎えたアンザックデー記念式典が25日、国内各所で行われ、早朝から多くの人が参加した。フランスを訪問中のターンブル首相は、今年100年目を迎えるヴィレ・ブルトヌーの戦いが行われた場所にある、オーストラリア戦争記念碑前で開かれた式典に参加した。
オーストラリア空軍のスティーブン・ロバートソン副部長は、シドニーのマーティンプレイスでの式典に参加。アンザックデーは戦争を称える日ではなく、オーストラリア人の精神を祝福する日だとして、「時間を越えた強さ、品位、態度、行いを象徴する日」と大勢の参加者を前に述べた。
また、参加者の一人スザンヌ・スミスさんは、初めて5歳の孫を連れて参加。父親が軍人だったスミスさんは、現代の若者たちは当時とまったく異なる環境の中で成長しているとした上で、「彼らが戦時中の犠牲に敬意を払えるようになることがとても大切」と話した。