【ケアンズ2日AAP】 オーストラリア北部の広大な海域の領有権をめぐって9年間に及ぶ法廷闘争が繰り広げられた末、連邦裁判所で2日、トレス海峡諸島民の訴えを支持する判決が下された。
ポール・フィン判事は2日、ヨーク岬の先端とパプアニューギニアの間の海域4万平方キロ以上の「非排他的所有権」をトレス海峡諸島民に保証するとした。その一方で、商業漁船を含む他者をこの海域から排除しないこととした。この日の判決を聴くために約90人の島民がケアンズの法廷に詰めかけ、判決が言い渡されると島民らは喜びに沸いた。また、雨天にもかかわらず、法廷の外でも伝統舞踊で勝訴を祝った。トレス諸島民の弁護団、商業漁業者や州・連邦政府の代表者らによって協定案がまとめられ、今月30日にブリスベンで公式宣言される予定。