【キャンベラ5日AAP】 メルボルン大学の調査の結果、高等教育を修了したジェネレーションX(X世代)の女性のうち、わずか38%が正社員として就業していることがわかった。一方、高等教育を修了したX世代の男性のうち、正社員の人は90%に達している。
調査のリーダーであるウィン教授は、この世代の女性は現在37歳ぐらいで、キャリアを優先的に考える年代であると話した。「若い女性は学問を追求することを奨励されるが、家族を持つ時期になれば、企業からの支援はほとんどないのが現実である。ジェンダーに対する古い考えが普及しているようだ。残念ながら、才能ある多くの労働者を失っている」とウィン氏は家族への支援が不十分な職場政策を非難した。
さらに、ウィン氏によると、オーストラリアの職場政策はX世代の健康にも影響を与えてきたという。カナダで実施された同様の調査と比較すると、長時間労働や仕事の不安定さによって、多くの人にとって長期間の交際、結婚、出産が難しいことが分かった。