【シドニー27日AAP】 全身麻酔を受けたことのある小さい子供は、小学校で学習障害のリスクが高いことが、小児麻酔学会の調査結果からわかった。
シドニー大学の研究者らは、2009年から2014年までの5年間、NSW州のイヤー3の小学生21万人の全国一斉テスト(ナプラン)の結果を調査した。その結果、全身麻酔を受けたことのない子供に比べ、受けたことのある子供は、発育の遅れが17パーセント、テストでの読み書きや計算の学力の低下が34パーセント高くなっていることが明らかになっている。
シドニー大学の講師でウェストミード小児病院の小児麻酔の専門家は、リスクは1人に顕著に表れているものではなく影響は少ないとしているが、全身麻酔の経験のある子供グループの学力の低さについて、専門家は「低下の直接の原因は、子供の病状や手術が原因かもしれないが、いづれにしても全身麻酔を受けている」としている。
専門家は、手術の際に子供に全身麻酔を受けさせる場合は、医師と相談するように両親に呼びかけている。