【キャンベラ11日AAP】 オーストラリア医療協会(AMA)は、連邦政府による糖尿病患者への医療改革計画はより良い医療をもたらすための対策ではないとし、計画に反対する姿勢を示した。
ロクソン保健相は、連邦政府は4億4920万ドルを拠出して、糖尿病患者がGP(一般開業医)を通して包括的な治療やサービスを受けることを可能するモデルを構築する計画を発表した。同計画が実施されれば、2012年よりGPは自分が担当する糖尿病患者1人あたり年間950ドルが支給され、これがメディケアのリベートに取って代わる。
一方、AMAがGPを対象に実施した調査では、この計画を支持したのは4%で、これによってGPが糖尿病患者の治療により多くの時間をかけることができると回答したのはわずか2%だった。
AMAのハンブルトン副会長は、この調査結果によってAMAが同計画に反対する姿勢は強まったとした。同氏は、この計画は患者からメディケアのリベート受給資格を奪い、医師と患者の関係を阻害し、選択肢を減らすことになると批判した。「患者の治療に対する資金に恣意的な制限を課すことになる。この計画が実施される前に廃止しなければならない」とハンブルトン氏。