【シドニー30日AAP】 オーストラリアでは、毎年800万人以上の世帯がオーガニック食品を購入していることが、オーストラリアン・オーガニック市場調査2018により、明らかになった。ただ、依然として価格はオーガニックでないものより割高となっており、市場拡大における最大の障壁との見方を示している。
同報告書によると、国内のオーガニック食品市場の総価値が現在、24億ドルに達していることが分かった。10世帯のうち6世帯以上が、毎年何らかのオーガニック食品を購入しているという。オーストラリアン・オーガニックのモンク会長によると、国内のオーガニック食品市場はミレニアル世代を中心に「雪だるま式」に成長し続けているという。
一方で、モンク氏はオーガニック食品は求められる基準を満たす必要があるため、通常の食品より割高になると指摘。ただ、「オーガニック食品を選ぶ人にとって、健康とウェルネスは最大の関心事だ」と述べ、市場の拡大でもっと競争が生まれ、サプライチェーンが成熟してくれば、価格は低下してくるとの見解を示した。