【シドニー29日AAP】 元NSW州保健相のジョン・デラ・ボスカ氏(54)は、29日夜に発表した声明の中で、政界を引退し、身体障害者の支援団体のキャンペーン・ディレクターに就任することを発表した。
同日午前、デラ・ボスカ氏の妻であるベリンダ・ニール元州議員も、来月の選挙に無所属で出馬しないことを正式に発表した。
デラ・ボスカ氏は「大臣時代に、身体障害者のために働くことは非常にやりがいがあることだと学んだ」とし、今回、キャンペーン・ディレクターを務めることになった「National Disability Insurance Scheme(全国身障者保険計画)」は、体の不自由な人々に公平で継続的なシステムを提供できるとした。
デラ・ボスカ氏が政界入りしたのは1999年。保健相、教育相などを務めた。夫妻の名を一躍有名させたのは、2008年の「イグアナ・バー」事件であろう。不名誉なことにも、夫妻はバー・スタッフに暴言を吐き、脅迫したとされている。2009年には、デラ・ボスカ氏の不倫相手(26)の存在が明らかになり、当時務めていた保健相の座を追いやられた。