【グルウィウィ8日AAP】 マックリン先住民相は8日、アボリジニの存在を正式に認める連邦憲法改正について国民投票を実施することを労働党の選挙公約に掲げることを発表した。
先住民相は、憲法で先住民の存在を正式に認めることは、先住民と非先住民の関係を強固にし、信用を確立する上で重要な一歩となるとした。マックリン氏はグルウィウィで、政府のクロージング・ザ・ギャップ政策を公表し、専門家による審査委員会で憲法をいかに改正するかを検討すると述べた。「憲法改正を現実のものにするためには、地域から多くの支持が必要になる。オーストラリアで過去に国民投票で憲法改正が行われたのは44回中わずか8回と非常に少ない」とマックリン氏。また、ラッド前首相もハワード元首相も改革に賛成だったことから、アボット野党党首からも支持を得たいとしている。
労働党と自由党が選挙運動で先住民の不利な環境に対し取り組む姿勢を見せていないと批判を受けたことで、マックリン氏は今回の憲法改正案はその批判を払しょくするためのものではないと主張した。さらに、マックリン氏はラッド氏が「失われた世代」に対し謝罪を行ったことを振り返り、労働党が政権を握ってから先住民と非先住民の寿命差を縮小するために前例のない資金提供を実施してきたことを強調した。