【メルボルン12日AAP】 メルボルンで12日、民間老人ホームに勤める看護師や介護職員らが、入居者と職員数の割合を巡って集会を行った。
Euroa Healthで介護職員として働くクリスティン・バーンズさんは、別の職員と2人で入居者30~60人の介護を行ったという。「転倒の危険がある人と、すぐにトイレに行かなければならない人がいて、優先順位の判断も難しい」と、疲れ切っている様子を見せた。
VIC州の公立老人介護施設では現状、午前は職員1人につき入居者7人と定められているが、非営利機関や民間機関では規制がない。職員が病気になれば代わりはいない。職員1人で16人の入浴、着替え、食事介助を45分間で終了させることもある。施設で働く看護師や介護職員は最善を尽くしているが、入居者が必要とするケアの提供は不可能に近いという。
看護・助産師連盟(ANMF)は、「職員と入居者の割合を法制化し、民間ホームは利益よりも介護に焦点を置く必要がある」と訴える。