【ブリスベン29日AAP】 ダーウィンの移民勾留センターで29日午前4時ごろ、抗議活動が始まり、人身売買に関与したインドネシア人乗組員がマット、屋根のポール、紙に火をつけるなどした。午前8時ごろまでにはダーウィン郊外の空に巨大な黒煙が広がったが、消防隊員によって火は消し止められた。
移民省のスポークスマン、ローガン氏は抗議活動を行っているインドネシア人は全員、人身売買の容疑で起訴されている者だが、今回の暴動の原因は明らかになっていないとした。「黒煙は広範囲に拡大したが、建物への影響はなかった。このような行為はセンターに収容されている勾留者にとって利益にはならいない。今後は、監視カメラの映像を確認し、目撃者に話を聞く予定で、今回の件を起訴するかどうかはNT準州警察が決定する」とローガン氏。
クーナワラの移民勾留センターには人身売買に関与しているとされるインドネシア人150人を含む500人が収容されている。移民省は今回の抗議活動に関与した人数を確認していないが、収容されているインドネシア人乗組員全員の97人が関与したとみられている。