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豪で国連サミット 母子の命を救え!

【メルボルン30日AAP】   メルボルンで30日に開かれた国連保健サミットで「世界はエイズを食い止めることはできるだろう。しかし、母子の命は救われていない」という報告がなされた。オーストラリアで開催されるイベントとしては最大の今回のサミットには、70カ国から1400人以上の代表者が集まり、世界の深刻な健康問題への取り組み方を検討した。

国連保健サミットは毎年、ニューヨークの国連本部で開かれていたが、今年はアジア太平洋地域により焦点を当てるために、オーストラリアでの開催を決定した。国連事務総長の潘基文(バン・キムン)氏はサミットに出席する予定だったが、豪訪が政局に影響を与える可能性を懸念し、出席をキャンセルした。ビデオで登場したバン氏は代表者に対し、母子の命を救うためにさらなる努力が必要と訴えた。

2000年に国連が設定した貧困を軽減するためのミレニアム開発目標(MDG)では、2015年までに妊産婦死亡率を75%減少させることを目指していたが、その成果はほとんどみられていない。一方、エイズ予防プログラムによって、アフリカでは40万人がエイズ感染から救われており、エイズ拡大を食い止めるというMDGの目標は実現可能だという。

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