【キャンベラ7日AAP】 選挙から17日目にして、ようやくギラード率いる労働党政権の続投が決定した。その鍵を握っていた無所属のオークショット議員とウィンザー議員は労働党を支持する理由について、地方のブロードバンド環境、教育、医療などの改善のために100億ドルの予算投入する約束をギラード政権から取り付けたとし、これが実現されなければ、議会が不安定なものになることは免れないとした。
また、アボット氏党首率いる保守連合が与党になると、次期選挙で落選させられたり選挙時期が早められる可能性があることも労働党支持に回った要因として述べた。
ギラード首相は、今後3年間で安定かつ実行力のある政治を行うと述べ、また今回の選挙について、「私も含め与党が学んだことは多い」とし、選挙結果は有権者からのメッセージとして受け止めていると話した。
一方のアボット党首は、ギラード首相に対して勝利を祝いながらも、先月の選挙では労働党よりも多くの議席を獲得したにも関わらず政権奪取できなかったことについて非常に残念だと述べた。同党首は、2日に行われる自由党の党首選に出馬するとしており、これには現副党首のビショップ氏も再立候補するとみられている。