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尊厳死支持のCM 放送禁止

【キャンベラ12日AAP】   12日夜から放送が予定されていた尊厳死を支持するTVCMの放送が禁止された。CM制作者であるExit Internationalは、放送禁止の決定は言論の自由に違反しており、数日以内に新しいバージョンのCMを制作する予定としている。

放送禁止となったCMは、パジャマを着た病気の男性がベッドに座り、これまでの人生で決断してきた自分の選択を振り返り、終末期患者になることを自分が選んだわけではないと語る。男性は「私は餓死という選択をしたわけではない。でも、食べることはまるでかみそりの刃を飲み込むようなものだ。私はもう決めた。後は政府が耳を傾けてくれさえすればいい」と語っている。

 

Free TV Australiaは、今回のCMは自殺を促進するという理由で、放送許可を撤回した。Exit Internationalのニチキ氏は、このような規制によって、法制度の改革を求める権利や言論の自由が脅かされるとし、今回の決定を批判した。オーストラリアでは尊厳死は法律で認められていない。州法では、自殺行為を援助すること、または自殺するように助言することは禁止されている。放送が禁止された広告はwww.exitinternational.net.で視聴できる。

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