【シドニー10日AAP】 電力会社「エナジーオーストラリア」と「インテグラル・エナジー」の2社が、州ごとに異なる電気料金を設定していることが、サンデー・テレグラフ紙の調査で明らかになった。
2社を利用するVIC州やQLD州で顧客は、NSW州の顧客よりも電気料金が最大30%も割安となり、1世帯あたり年間250ドルの違いが生じるという。インテグラル・エナジー社はQLD州の顧客に定額料金を提供しているため、各世帯は電気料金を年間約112ドル節約することができる。また、NSW州のエナジーオーストラリア社の顧客は、VIC州のシティパワー社の顧客よりも50%高い消費水準で電気料金を請求されている。
今回の調査結果にいて、エナジーオーストラリア社は、ACT首都特別地域だけは電気料金が安いことを認めたが、州間の料金差については、「電気料金はネットワーク、ジェネレーション、小売コストなどの要素に基づいている。これらのコストは州ごとに異なる」と説明した。同社は州ごとに違う基準を用いて料金計算をしていることを認めている。