【シドニー2日AAP】 NSW州政府は、最も多い駐車違反の10事項の罰金を7月1日から25パーセントまで減額にすることを発表した。
ドミニク・ペロテット州予算相は「罰金は違法行為を抑制させるものだが、公平であるべきものでもある」と述べた。
罰金減額の対象は、シティーのバランガルー、王立植物園、センテニアル・パーク、シドニーの海岸沿い、オリンピックパーク、ウェントワース公園、パラマタ公園周辺だとし、スピード違反や赤信号無視、シートベルト無着用、駐停車禁止場所での駐停車や運転中のスマホ使用などは対象外だという。
2016年−2017年度は、州政府が1500万ドルの罰金を課したのに対して、地方自治体は駐車違反の罰金で約1億7200万ドルを荒稼ぎしている。
州の企業組織の頂上団体であるNSWビジネス協議会は「わかりにくい駐車標識で利用者がうっかりミスをした場合や、パーキンチチケットの数分の時間超過などで、高額な罰金を科せられるべきではない」とし、政府の決定を歓迎している。