【シドニー15日AAP】 車椅子生活の女性が差別を受けたとして、バス会社を提訴した。
ジュリア・ハラクシンさんは昨年8月14日、会議に出席するためにマレー・コーチズ社が運行するシドニー-キャンベラ間のバスの座席を予約しようとしたが、車椅子に対応できるバスがないとの理由で予約できなかったという。これについて、ハラクシンさんは身体障害者に対する差別を受けたとして、マレー・コーチズ社を連邦裁判所に提訴した。弁護人によれば、ハラクシンさんが訴訟を起こした理由は、賠償金が欲しいからではなく、公益のためだという。ハラクシンさんは「一般の人々は、障害者が日常的にかなりの差別を受けていることを知らない」とコメントし、マレー・コーチズ社のバスのうち25%を車椅子仕様に改造するよう求めている。
一方、マレー・コーチズ社は、改造するためのコストは非常に高額であり、料金が値上げされることは、公共の利益にはならないとした。