【シドニー4日AAP】 日豪企業から成る合弁事業オーストラリアン・インダストリアル・エナジー(AIE)は、NSW州ウーロンゴン南のポート・ケンブラに、液化天然ガス(LNG)の輸入ターミナルを建設する提案をした。ガス料金の引き下げにつながると州政府は期待を示す。
AIEは、日本の電力会社JERAおよび丸紅、オーストラリアのスクアドロン・エナジーから成る。総工費2憶ドルのLNG輸入ターミナルは、2020年までにNSW州のガス需要量の最大70%を供給するという。
同州のブレア通商・産業相は4日、「ポート・ケンブラやイラワラ地方、州全体にとって大変革となる」と語った。州政府はさらに、州北部ナラブライの炭層ガスプロジェクトについても検討中。認可されれば州のガス需要量の半分が供給可能の予定だ。
オーストラリアは世界第二のLNG輸出国だが、探査生産や産出業者への規制によって国内供給にギャップを生じた。NSW州のハーウィンエネルギー相は、「輸入によって国内競争に拍車をかけ、価格引き下げにつながる」と述べた。