【シドニー23日AAP】 9年前に国際海域で発生した「SIEV・X」船沈没から9年が経った。23日、シドニーでは、難民支援団体のメンバー約100人が、犠牲者の追悼及び現在の連邦政府による難民対策を非難するデモ行進を行った。
SIEV・X船は2001年10月19日、国際海域で沈没。多数の子供を含む353人が死亡したもので、インドネシアを出航した後、オーストラリアに向かっていたものとみられている。「SIEV」は「Suspected Illegal Entry Vessel」(不法入国が疑われる船舶)の略で、豪海軍の用語。Xは数字の10で、その年の10隻目という意味。
難民活動団体「Refugee Action Coalition」は「東ティモールでの移民勾留施設などは廃止されるべき。子供ですら地域収容施設に送り込むような難民対策は最低だとギラード政府に訴えたい」とした。