【シドニー29日AAP】 シドニー西部の量販店で妊娠中の女性が濡れた床で足を滑らせた事故の裁判が行われ、店側が賠償金75万ドルの支払いを命じられた。
2008年3月2日、妊娠8カ月だったダイアン・ジャジエさん(27)がオーバーン地区の「BigW(ビッグ・ダブリュー)」で買い物をしていた際に、床で足を滑らせて仰向けに転倒した。ジャジエさんは首、腕、手首、ひざを負傷し、現在はうつ病と慢性腰痛に苦しんでいるという。転倒の20分前に、別の女性客が床が濡れていることを店員に指摘したが、店員はそのことを「すっかり忘れていた」として何ら対応を取らなかった。
NSW州地方裁判所は、店側がすぐに水をふき取るなどの対応をせず義務を怠ったと結論づけ、店の経営者であるウールワース社に対し、被害者に賠償金75万ドルを支払うよう命じた。