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警官が少年置き去り タイヤの空気抜く

【ブリスベン8日AAP】   6日、ヘルメットを使用せずに自転車に乗っていたジョッシュ・マデー君(15)に対し、警官は自転車のタイヤの空気を抜かせて3キロほど先のサンシャイン・コーストの自宅まで歩かせていたことがわかった。ジョッシュ君が置き去りにされた場所は、2003年12月から行方不明になっているダニエル・モロクーム君(13)が消息を絶った場所から15キロほどしか離れていない。ダニエル君は誘拐されたとみられている。

ジョッシュ君の母親は、息子が交通違反を犯したことは間違いないが、警察の対応は高圧的だと憤りを感じている。母親は「ダニエル君の事件が未解決の中、警察がその近くの道路に息子を置き去りにするとは思わないだろう」と語った。ジョッシュ君が持っていた携帯電話は使用できなかったため、自転車を自宅まで押して帰るほか手段がなかったという。

バーネット警察副本部長によると、警官は単にジョッシュ君を置き去りにしたのではなく、自宅に行って保護者に説明するつもりだったという。しかし、母親が不在だったため、警察に連絡するようにジョッシュ君の兄弟に母親宛てのメモを手渡していた。バーネット氏は、警官は少年に罰金を科せない代わりに、タイヤの空気を抜かせて歩かせることが適切な処置と考えたのだろうが、もう少し別の方法で対処できたはずとも語った。

 

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