【シドニー14日AAP】 オーストラリアの高校生や大学生が、インド、パキスタン、エジプトなどの学生たちに報酬を払って、英語の論文や数学の課題を代行させている実態が問題となっている。
「canadian essays.com」や「realassignment writing.com」、「dissertation india.com」などのインターネットサイトでは、課題の代行を依頼する掲示が頻繁に出ているという。定額の代行料金が提示される場合もあれば、オークション形式で決まる場合もある。代行を引き受けるのは、インドやパキスタンなどで高等教育を受けた人たちだという。オーストラリアでは、学校側がこのような不正行為をすべて取り締まることができず、対策に頭を抱えている。
フリーランサーの仕事掲示サイトFreelancer.comを創設したマット・バリー氏は、「私たちのサイト上でも、頻繁に宿題の代行依頼が掲示される。私自身も講師をしているので、こうした不正行為は認めないが、学生たちはすぐに抜け穴を見つけてしまう。インドには、たった数ドルのために代行を引き受ける人たちがおり、私は数学の課題が2ドルで代行された例も知っている」と語った。