【シドニー16日AAP】 ロイヤル・ライフ・セービング協会(RLSS)は、今年5万人以上の子供が50メートルを泳げない状態で小学校を卒業するという予想を発表した。RLSSは、この問題は数年後には全国各地の家庭や地域に影響を与え、溺死件数をさらに増加させるという点で非常に懸念されると警告している。
RLSSのブラッドリー氏は、小学校で泳げなくてもセカンダリー・スクールで泳げるようになるだろうと誤った考えを持っている親が多いが、ほとんどのセカンダリー・スクールでは水泳を教えていないと指摘する。「小学校のときに基本的な泳ぎや水上安全のスキルが身についていないと、成長するにつれて意識的に水を避ける方法を見つけるようになる。これにより、10代の少年らは水の中やその周辺で危険な行為をするよう友人から促されるなどのプレッシャーを受けやすい」とブラッドリー氏。
RLSSの2010年度全国溺死報告書では、2009年/10年の溺死件数は314件で、過去7年で最も多かったことが分かった。そのうち56件が17歳未満でその8割が男子だった。