【シドニー17日AAP】 オーストラリア労働組合評議会(ACTU)が発表した「エグゼクティブの給与報告」2010年版によると、企業のCEO(最高経営責任者)の給与は従業員のそれと比較して100倍ほど上回っていることが明らかにされた。
この報告によると、平均的なCEOの年棒は640万ドル。エグゼクティブ・クラスでは過去1年で平均94万ドル以上の増加となった。一方、常勤の従業員の年棒はわずか3200ドルの増加にとどまった。
ACTUによると、世界不況の後、オーストラリア国内経済はその反動で大きな回復をみせ、過去1年間の企業収益は27.5%も上昇した。ACTUは「短期間での収益増加でエグゼクティブ・クラスの人々は信じられない高給を手にしている」と話した。