【シドニー10日AAP】 NSW州では看護師によるストライキが2週目に入り、10日夕の時点で州各地では病院のベット355床が閉鎖されている。
10日、新たに病院14施設がストライキへの参加を表明し、州政府に対して看護師数と患者数の割合を減らすようにさらに圧力をかけている。一方、州政府は病床の使用を再開するまで交渉を中断するとし、ストライキに応じない姿勢を示した。
NSW州看護師協会は、患者4人に対して看護師1人の割合にするよう州政府に求めている。これはVIC州ではすでに導入されている基準となっている。同協会のキエダ氏は「このシステムの需要は毎年高まっていることは誰もが知っている。しかし、看護師の増員はない」と語った。
今回のストライキでは、緊急病棟や集中治療室、がん治療、小児科、産婦人科の病棟は対象外となっている。緊急性のない治療室の病床だけが閉鎖され、患者が入院する際は病床の利用を再開する。