【シドニー17日AAP】 中国産りんごが1921年以来初めてオーストラリア国内に輸入され、今週初めにも販売されることを受け、国内の生産者らは中国産りんごのボイコットを求めている。昨年、バイオセキュリティー・オーストラリアが中国からの輸入を許可したことで、りんごが輸入されることになった。
豪州りんご・なし生産者協会は、多くの農家が洪水被害に苦しむ中、この時期の中国産りんごの輸入を批判した。同協会のアシュトン会長は消費者に対し、世界一の高い品質に成長したオーストラリア産りんごを購入するように求めた。中国産りんごはシドニーの卸売市場に到着しており、今週初めにも店頭に並ぶ見通し。
国内大手スーパーのコールスとウールワースは、中国産りんごの仕入れを拒否し、オーストラリア産りんごの生産者を支持する姿勢を示している。ウールワースのシニア・ビジネス・マネージャーは「ウールワースの生鮮食品の96%が国産であることを誇りに思う。国内で十分に入手できるなら、輸入品を仕入れることは決してない」と語った。