【キャンベラ18日AAP】 連邦政府がまとめた「2008年オーストラリア高校生アルコール・薬物に関する調査」によると、高校では高学年になるにつれ違法薬物などを摂取したことがある割合が高くなることが分かった。
12歳から17歳までの高校生、約2万4000人を対象にしたこの調査結果によると、16-17歳で違法薬物「エクスタシー」を調査の前月に摂取したと回答したのは3.4%で、2005年の2.3%から上昇。高校生が摂取する違法物質の中で一番よくみられるのは大麻で、12-17歳までの回答者のうち14%が最低一度は口にしたことがあるとした。12歳回答者の3%が「大麻を吸ったことがある」とし、これが17歳では26%になった。
たばこについては、12-15歳の回答者の5%が毎日喫煙しているとしたが、これは2005年の7%、2002年の11%から改善した。また飲酒に関して、12-17歳の82%が、飲酒経験があると回答。2005年は86%、2002年では88%だった。しかし一方で、「調査時期に飲酒した」と回答した16-17歳回答者のうち、44%が一気飲みをしていると答えた。
これらに関してバトラー保健相代理は「今回の調査結果によって、連邦政府による飲酒問題対策及びアルコポップ(Alcopop:Alcohol(お酒)とPop(炭酸飲料)とをあわせた造語で、果汁や炭酸の入ったアルコール飲料)に対する課税引き上げが確実に必要であることが明らかになったと述べたうえで、高校生に対して、違法薬物を使用する前によく考えてみようと話した。