【キャンベラ14日AAP】 NSW州のブラックタウン病院で9日、妊娠していたヘザー・グリーンさん(31)が何時間も待たせられた後、流産したことについて、病院側は謝罪をし、またテバットNSW州保健相はこの件について詳しく調査することを約束した。
グリーンさんは8日夕に病院に到着したとき、けいれんの症状があり、すでに死亡していた胎児を摘出するための手術が必要だった。グリーンさんは、自宅で自然流産するよりも手術を望んでいた。しかし、病院のコンピューターでは9日午前4時にグリーンさんは帰宅したことになっており、グリーンさんが再度病院に戻ってきたときには、手術室の準備ができていないと告げられたという。そして9日午後、病院で一人待っていたグリーンさんは流産し始めたという。
「必至に助けを求めた。『助けてください。だれかいませんか』と。震えていた。その当時のことを考えるだけで今も震えが止まらない」とグリーンさん。グリーン夫妻は正式に苦情申し立てを申請した。
テバット氏は、今回の事態を深刻に受けとめ、病院から正式な報告書が提出されれば、迅速に対応すると話した。2007年にも同様のケースが発生しており、ジャナ・ホースカさんがシドニーのロイヤル・ノース・ショア病院で2時間待たされた後、トイレで流産した。