【シドニー21日AAP】 肥満患者数が大幅に増加していることを受け、救急隊員は大型搬送車の数を増やすことを要請している。
NSW州救急サービスは現在、体重超過の患者を搬送するために使用されるいわゆる多目的車両を5台所有している。ザ・デイリー・テレグラフ紙は、これらの車両は主に体重180キロ以上の人や胴回りが大きいために通常の救急用担架を使用できない人のために利用されると報じている。
多目的車両が使用される件数は、2002年度の45件から2008年度の576件へと増加し、さらに2010年度には909件と増加の一途をたどっている。救急隊員によると、多目的車両の需要はシドニー西部を含む多くの地域で著しく高まっているという。
NSW州救急サービスは、需要が高い地域への多目的車両の再分配を目指していることを認めたものの、現時点では多目的車両の需要への対応は十分できており、車両数を増やす計画はないとしている。