【シドニー21日AAP】 イラワラ全域で21日午前9時ごろから約200ミリの雨量を観測し、NSW州南部沿岸のイラワラ、サウス・ウエスト・スロープス、スノーウィー・マウンテンズ、サザン・テーブルランズで警戒が発令された。
イラワラ地域では21年ぶりの大雨となり、この豪雨で男性1名の死亡が確認された。ワリラのサンセット・アベニュー付近の橋で午後3時30分ごろ、氾濫している水の中で男性の遺体が発見された。
この雨でプリンス・ハイウェイの両車線が閉鎖され、電車の運行が停止するなどの影響が出た。ウーロンゴン南部のジャンバルーの幼稚園では洪水が発生し、園児16名と保育士が救助された。また、アルビオン・パークでは午後1時までの1時間で63ミリ以上の降水量を観測し、洪水に飲み込まれた車の中から2名が救出された。
気象庁のフレーザー氏は、今回イラワラで発生した豪雨はまれなケースとし、21日夜には雨は次第に弱まるとした。州緊急サービス(SES)は、洪水が発生している場所を車や自転車で通過しないこと、さらに川や水が氾濫している下水路には近づかないよう住人に呼び掛けた。