【シドニー29日AAP】 移民・市民権省(DIAC)は、WA州のカーティン移民勾留センターの収容棟で28日午後3時ごろ、20代と思われるアフガニスタン難民の男性1名が死亡しているのが発見されたと発表した。
男性は自殺したとみられており、この7カ月間で勾留センターで自殺した難民はこれで4人目となった。難民支援団体のスポークスマン、イアン・リンツール氏は、男性の遺体が医療センターに運ばれると、多くの収容者がセンターの周りに集まり、勾留所の中は「困惑と怒り」が混ざった空気に包まれたと話した。
自殺した男性は、ビザの取得ができるかどうかの結果を待っている状態だった。リンツール氏は「彼はまだビザ申請を棄却されたわけではなかったが、勾留所にいる多くの人がすでに申請を棄却されていた。また、彼よりも後でオーストラリアにやって来た人が先にビザを取得していたので、彼は自分の申請が棄却されたと思ったのだろう」と述べた。
WA州警察は死亡原因についてはコメントしておらず、現在も捜査中としている。