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徘徊の自閉症児 列車にはねられ死亡

【メルボルン31日AAP】   30日午後7時25分ごろ、VIC州ジーロング郊外のノーレーンで、線路に侵入した6歳男児が列車にはねられ死亡した。この男児は自閉症で、1人で歩いているところを多くの人が目撃したものの、警察に通報した人は1人もいなかった。

男児が家を後にしたのは午後6時ごろ。その1時間後には親類が捜索願を提出した。警察によると、男児は線路上や道路を1人で歩いているところを数多くの人によって目撃されていた。警察は「もし誰かが通報してくれていれば、少なくともこの自閉症児が向かっている方角を把握することができ事故は防げたかもしれない。気になる子どもを見かけたら緊急通報(トリプル0)してほしい」と話した。少年を目撃したという女性の1人は、通報しなかったために男児が事故に巻き込まれたと聞いて大きなショック状態にあるという。

男児をはねた列車はメルボルンからワーナンブール駅に向かっていた「Vライン」鉄道公社のもので、同社のスポークスマンは「重量120トンの車両が時速数百メートルで走行中に男児をはねた瞬間を運転手はすべて目撃していた。彼にできることといえば緊急ブレーキを踏むことぐらいだった」と話した。

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