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地方ダムの洪水施設建設は費用過大

【ブリスベン9日AAP】   QLD州の洪水実態調査に提出された報告書によると、今年1月に発生した洪水の被害を最も受けた同州の地方都市周辺のダムに、洪水用の貯水スペースを建設するには過大な費用がかかりそうだ。また、その費用対効果はあまり大きくないと予想されることが分かった。

一方、州都ブリスベン最大のワイブンホー・ダムでは、洪水貯水スペースのおかげで、ブリスベン川の集水域や都市部への洪水の流水量が劇的に抑えられたことが知られている。同ダムでは全体のおよそ4割の水が飲料水として使用され、残りの6割が洪水被害を緩和するために利用されている。ただし、QLD州で洪水対策用の貯水施設を完備しているダムは、他に2箇所しかない。

州水資源相への別の報告書によると、ボーエン近くのバズリー・ダムでは、洪水発生時に侵食とひび割れによって、余水路が損壊寸前であったことも分かった。損壊による下流域住民への被害はなかっただろうとしながらも、ブルースハイウェイなどの道路には影響があった可能性を示した。

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